2021年10月17日(日)京都AFTERBEAT
サムライロックフェス2015
京都の音楽シーンを自分たちでおもろくしてまおうと初開催。バンドをはじめたばかりの犬人間ニョンズを囲む歴戦の猛者たち。トリ前のロック大臣ズでフロアの盛り上がりがピークを迎え、おれらが入場する時には最前列がガラガラに。うわやっべえなと思いながら1曲目はライフイズビューティフル。おれの弾き語りからはじまるのに、緊張かわざとそうしたかもう今となってはおれにもわからんけど、ギターのチューニングがガタガタ。途中でギター弾くのを諦めてアカペラに。わけのわからん空気感の中、怪我の功名か会場は不思議な雰囲気に包まれ、クライマックスへ。アンコールで予定していた曲を変更し、もう一度ライフイズビューティフル。主催のバンドがアンコールで1曲目やるってもう意味が分からへんけど、いまだかつてなく心を込めて歌えた気がします。初開催、めちゃくちゃ疲れてその後数日間寝込みました。
サムライロックフェス2016
2年目。この日で当時のドラムの脱退が決定してたけど、本人の希望もあって「脱退イベント」のようには全く銘打たず、当たり前のような顔して開催。フライヤーにもHPにもそんなことは書いてなかったけど、まあイベント中ずっとそんな雰囲気はあったね。なんかおれステージで泣いてたらしいけどあんまり覚えてないです。ひなねは客席最前列にいました。いつも泣いてる女の子でね、この子を笑わせたい、そんな歌が描けたらなあってずっと思ってたのですが、今となっては見る影もなく、今もぼんぼりを割り勘で買わん？と訳のわからん提案をされる始末でして。2年目の開催、調子にのって規模拡大したばっかりにキャパオーバー。数日間寝込みました。
サムライロックフェス2017
だいたい年明けたくらいからのんびり制作をはじめて、半年くらいかけてつくってきたサムライロックフェス 。ただ年明けにおれ以外のメンバーが全員脱退したため、今年は無理かなあ、とだらだらしていた夏前に、どういう経緯か忘れたけどなんだかんだで開催することに。急ピッチで制作をはじめ、1人で全部やってやる！と気合いが暴走。なんとか開催に漕ぎつけしかも出演者数このタイミングでは過去最多。意味が分からん。この年がどう考えても一番大変だったので、それ以降かなり余裕が生まれました。
しかし無茶がたたったかフェス当日、おれの声がガラガラになりフェス中盤から薬飲んだり吸入したり思いつく限り全てのことをしたけど声はガラガラのまま、しかし精神力はいとも簡単に肉体を凌駕するようでライブの終盤になるにつれ声が出だし最後の曲では本当に絶好調になっていました。
当時の映像がありました。かっこいいです。(1曲目、バンドみたいだ)
https://www.youtube.com/watch?v=-VhIrOVOenY
元々打ち上げ！酒！みたいなのがあんまり得意ではないのでサムライは打ち上げって言ってもボックスでチビチビ酒飲んでるくらいだったんだけど、この年は大所帯で居酒屋へ。精神力ブーストの反動かおれは全く声が出ず、藤原カズキのパンツに山下慧がティラミス入れてたことくらいしか覚えてません。さすがにその後数日は寝込みました。
サムライロックフェス2018
2017年からサポートギターとしておれの左側にずっと立ってくれた出口のラストデイ。1曲目はまんげつのよるに。フェスの1曲目なんて普通はファストなチューンでドカーンとやった方がいい定石を無視してあいのまるだしツアーを支えた「まんげつのよるに」という歌をまずやるのが曲への礼儀だろうとトンチンカンなことをおれが言い出しセットリストを決めた気がします。ごめんなさい。この曲できた時出口のギターソロに興奮したんですよ。リスペクトを込めて星にはならんのギターソロでそのまんまおれがパクって弾いてます。後にも先にもおれがギターソロを弾く音源はこれくらいちゃうかな。お互いジャンルで言う音楽の趣味は正反対に近く、一生こういうタイプのギタリストとバンドやることはないんじゃないかなあ、と思って作ったのがあいのまるだし。名盤です。ライブが終わって、ちょっと話しませんか？って言われて出口と楽屋に2人(同い年やねんけどなんかずっと彼敬語なんです)。やっと普通の友達になれますね、だってさ。彼と過ごした1年半くらいはおれの音楽に多大な影響を与えた。ように思う。なんかこの年もおれ泣いたらしいですけど多分うそです。泣いてません。（もちろんその後数日寝込みました）
サムライロックフェス2019
毎年メンバーの脱退だったりチューニング合わなかったり声ガラガラだったり絶対アクシデント起こるんですが、今年はついになんもないぞ！音楽ができるぞ！の矢先にメンバー脱退。なんかに書いた気もするけど、しばらくソロでやるかあと思ってたおれにひなねが直談判。有名な「わたしがなんとかする」エピですね。あの時のひなねかっこよかったよ。おれはというと指が血塗れになるまでギターを練習し、宝物のアコギもバンドで使えるようサイボーグに改造。めちゃくちゃなことしてたなあと今でも思いますが、なんとかかっこよくギターを弾けるように。名残りでたまに歪んだアコギライブで弾いてるけど、あれ絶対誰にも弾けません。ハウリます。サムライロックフェスはいい感じで、５４組だっけか、イチローと同じ５１！から赤星の同じの５３！を経て５４になりました。アンコール前上裸でローディーしてくれてたのが最近毎日一緒にいるいっさ。ヤヤウケ。だから全裸で行けって言ったのに。この年はついにたっかんも出てたね。いつのまにか打ち上げも嫌いじゃなくなってたおれは終演後朝まで遊びしまいには寿司ロックフェスじゃああ！と最後までいた出口とひなねを連れて寿司ざんまいへ。お会計で自分へのギャラをほとんど全て使い切り絶望。もう寿司ロックフェスの開催はありません。後回しにすると余計しんどいと思いそのままレンタルしていた機材を各所へ返却。ひなねと2人でドラムとか、ベースアンプとか様々な重たい物を大量に運び、スタジオから近かったひなねん家で休憩し、銭湯行くかあと言い残したおれはそのまま48時間くらい目を覚さなかったらしいです。（ひなね談）起きたら2日経ってるからまじでびっくりした。
この年は東京でもやったね。京都のほうは映像も写真もなし。アンコールでギューンが弾いてくれたサムライ東京の映像があったので良ければどうぞ。すげえ楽しかったなあ。
サムライロックフェス 2020
ずっと会場だった京都VOXhalが閉店してしまったことによりこの年から世界中で大流行した感染症対策も踏まえ京都磔磔ワンステージでの初開催。
カッコ良くないから今ここで初めてバラすけど、本当は最初無料で野外でやるつもりだったの。当時めちゃくちゃな論法で全国的にライブハウスが叩かれてることや、バンドがすごく続けるのが難しい世界になってしまって解散・活動休止しちゃったバンド。おれはライブハウスで普通じゃ経験できないような素晴らしい体験をたくさんしてきて、なんかこうなんとかならんもんかと。野外ってことで感染症対策もかなりしやすく、かつ無料で街のたくさんの人にやっぱインディーズのバンド、ライブハウス、音楽ってすげえな！ってわかってもらって、誰かがバンドを続ける理由、バンドをはじめる理由になれるんじゃないかと思って。今考えると結構短絡的だし自分に都合よく解釈してる部分もあるように思うけどあの時のおれはかなり本気だった。夏中ロクにバイトもしないで京都中の野外でできそうな場所と交渉して、最終的にここ！って決めて、打ち合わせを何度も重ねて、ライブハウスじゃないから何にもないところにステージ作るわけだし機材関係の業者とも話をつけて、なんか大人みたいやなあ、まあ大人やけどなあ、とか思って、いよいよハンコついたら決定！って段階で会場の上役？のような人から「ロックはダメだよ〜」と言われ突然の撃沈。アコースティックなら良いとか、フェスの名前変えるなら可能性がとか、ほな仲良しフェスにしたろかい！とか、なんかまあ色々あったんですけど最終的には開催が事実上不可能に。さすがに心が折れて今年はもう無理かなあ、とクヨクヨ、メソメソ、ウジウジしてたところにいろいろ相談してた磔磔から「うちでやってもいいよ」と連絡が。以前から週末に千円でワンマンしたり磔磔の規模考えると動員超少ないレコ発したりオープニングパワーしたりでわけわからんくらい磔磔に甘やかされているおれたちですがついにここまできたかと。1年前にはメジャーバンドのイベントで埋まるはずの磔磔の休日を「空いたからいいよ〜」とのことで、日程も超迫ってる中緊急開催。ずっと一緒にサムライロックフェスを育ててくれたみんなを呼ばせてもらいました。フェス！と呼ぶには難しいものだったかもしれないけど、サムライロックフェス を愛してくれた人たちで作った素敵な１日でした。普通出演バンドとか発表してから予約くるモンやけど、やる！って言っただけでたくさん予約きたもんね。嬉しかったなあ。
こんなご時世、万が一にもフェス後体調崩すわけにはいかんと、なんとこの年は寝込みませんでした。24時間寝たくらい。夢の中でもう来年のこと考えたりしてました。
サムライロックフェス2021-犬死に-
元々サムライロックフェス2021として開催予定が緊急事態宣言がもろに被ってしまい行きたいけど行けない！って人や出たいけど出れない！ってバンドが出たためVOXhallの時のステージ名を冠しサムライロックフェス2021-犬死に-として開催。昨年の反省点「フェスっぽくない」を改善しようと装飾からミニイベント、グッズに至るまで様々な趣向を凝らした結果ワンステージながら「サムライロックフェス」の匂いが確かにあったんじゃないでしょうか。赤字覚悟だったのでバンドの財布は使わず自分でケツ持とうととりあえず運送会社の倉庫で常にキレてるおじさんたちとバチバチやりながらド短期集中バイト。初期費用のまとまったお金を作ってわしゃこういうのが好きなんじゃあ！とWeb主流のこの時代に紙のフライヤーを大量発注して京都中をチャリンコで駆け巡りました。予算表で頭を抱えてる中、手伝うの趣味やから！と参戦してきたひなねが嬉しそうに「等身大の犬若丸作るわ！」と言った時は心の中でもう1人のおれが「ヒェ〜〜〜」と叫びました。もちろんニッコリ笑って「ええよ！」と言いました。(なんと結果としてはギリギリ赤字にならずに済みました。みんなありがとう。出演バンドへのギャラは超安いです。めっちゃごめん。)
嬉しかったことは頭からケツまでずっとお客さんがいてくれたこと。長いイベントやからね、途中寂しいタイミングあるかな？と思ってたけどずっと楽しい空気が流れてたなあ。「本気」の人たちが来てくれたんだと思います。本当にありがとね！
犬死に開催前日に腹斬りもやるかあ！となり急遽10/17に腹斬り決定。気合いと根性とほんのちょっとのロックンロールでやったります。来てね！
